征途

本の話。
今まで読んだ小説の中でベスト3には入ります。

征途

佐藤大輔 著


仮想戦記ものの中でも有名な作品。
史実ではあまり役に立たずに沈んだ大和型戦艦が大活躍。
レイテでは米国軍を木っ端微塵に。
沖縄特攻では米国戦艦部隊と漢勝負。
湾岸ではミサイル山盛りの防空戦艦に。
米国のアイオワ級みたいな歴史を辿ります。
キャーカッコイー このような歴史を追って行くみたいな話は好物です。

ストーリーですが、第二次世界大戦のレイテ海戦で、
栗田艦隊が反転しなかったらその後の歴史はどうなっていたか?

栗田提督戦死の結果、反転しなかった第一機動艦隊。
当初の作戦の通りにレイテに突入した結果、米国輸送船団は地獄絵図。
水上部隊壊滅や20万人死亡等の大打撃を受けた米軍は、
予定していた沖縄侵攻を遅らせます。

しかしその結果、史実通りに突っ込んできたソ連軍は
満州・樺太は当然のこと、それに加えて北海道の半分を占領、
そこに共産主義の傀儡政権ができてしまいます。
成り立ちは東西ドイツみたいなものです。中身は(東独+北朝鮮)÷2です。

このサハリン島南部と北海道北部を領土とする
「赤い日本」の存在する世界が、
戦艦大和と深く関わる藤堂一家の目から書かれます。


世界設定も素晴らしいですが、戦闘描写も良いです。
帝国海軍が夢見て戦艦同士の艦隊戦も
被害描写(主に米国の戦艦が沈むところ)の緊迫感が有りますし、
湾岸戦争での対艦ミサイル飽和攻撃とその迎撃シーンもなんかわからない迫力が。

何より文章が読みやすい。皮肉っぽいのもまた良いです。


なんかパロディが一杯入ってるらしいですが
藤堂守・進とバルキリーぐらいしか解りませんでした。知識不足ですね。

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